人生が変わった瞬間 カナダ生活を決めた日

今週のお題「人生変わった瞬間」

 

私の人生が変わった瞬間。

それは、海外で生活してみる、と自分で決めた瞬間かもしれへん。

行ったことで変わったこともてるんやけど決めた瞬間が、私の心が変わったかも。

 

私は姉と弟がいる3人きょうだいの真ん中。昔から好奇心旺盛のおてんばやった。

姉が怒られてるのを見て、弟が可愛がられる姿を見て、怒られへんように、可愛がられるように生きていく術を自然と身に付けていってた。でもそれがええんか悪いんか。"良い子"でおらなあかんと思って、親の言うことを聞く素直な子やった。

思春期なっても反抗期もないし門限も守るし、校則もちゃんと守って真面目に生きてきた。けど、それが窮屈に感じてることも正直あったし我慢もそれなりにしてきた。

大学受験、志望校は県立大学。でも見事に落ちて、滑り止めで受けた私立大学に行くことに決めた。でも、合格が決まってから父親に"払える金はない。そもそも4年通い続ける自信はあるんか?"と言われ。悔しかったけど今まで親に言い返すことなんかしてこんかった私は、どう伝えたらええのか分からず、泣くことしかできんかった。その時期は、専門学校でも出願期間が迫って、選べるところも数少ないのに。なんで今更言うねん。子どものためならどうにかして行かせてあげたいとも思わんのか?この人は。って思ったり。でも、成人もしてなくて親に迷惑かけるくらいなら、諦めるしかなく。言いたいことを言えず、我慢してきたそんな10代を送ってきた。

結局大学には行けず、大阪の専門学校へ進学。環境がガラッと変わり、刺激的な3年間を過ごしてた。その後看護師として学校の附属病院で5年間務めた。

私が4年目のとき、仲のいい研修医が海外留学するということを聞いた。私はその話を聞いて心が弾み、私も行きたい!!ってなった。

ノリで私も行こっかなって周りに言うたところで、無理無理〜やめときな!とか、女ひとりで危ない!看護師そのまま続けた方がいい!とかネガティブなことを言われた。親にも"何を言うてんのや?5年しか務めてもないのに何が分かったんや?"とかあれこれ心配事も言われた。

やっぱり私の考えは甘いんかな〜と思いながらも暇あれば、海外留学のことについて調べて、5社程エージェントを回った。

正直自分に自信もなかったけど、どうしたら周りを説得して、尚且つ不安感を少なくできひんかを模索しながら、説明できるような準備を自然としてた。仕事も忙しいなか、合間ぬってやってる自分がいてた。それだけ自分は行きたいんやと思った。

ある先生に相談した時、"あなたの人生は親の人生じゃないよ。あなたが一番やりたいことをやらないときっと後悔をしたり、親のせいにしたりする人生になってしまうよ"って言われて、目が覚めた。

やから実家に帰り、両親に一生懸命説明した。NOと言わせへんくらい、調べたことをプレゼンして行きたい意志を伝えた。父親は"そんだけ行きたいなら行ってきたらいい"言葉数は少なかったけど渋々OKしてくれた。母親は昔から私の気持ちにいつも寄り添ってくれてて、あんたのしたいようにしたらええよ。っていつも通り言ってくれた。

ここまで思いを両親に伝えたことは少なく、このことで言い合いになったこともあったんやけど。自分の思いを伝えるってほんま人生変わると思った瞬間やった。それを身をもって実感した25歳やった。もっと早くそれが出来てたらまた違ったやろうけど私はあの時から変われた気がする。

カナダに行って知らん土地、言語、習慣、全てガラッと変わって色んな挑戦や経験ができた。勿論しんどいこともあったけど、あの時に選択した決断があったからこそやと思う。その決断こそ、人生が変わった瞬間やった。